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協会会員泰平山 府南寺

詳細情報

山号:泰平山 寺院名:府南寺

寺格:真言宗御室派 準別格本山 二等各院
本尊:国府阿弥陀如来(秘仏) 国府千手観世音菩薩(秘仏)
開基:聖徳太子
創建年:飛鳥時代(574年-622年)
札所:三重四国八十八箇所21番札所 伊勢西国三十三所観音霊場18番札所

説明
当山は、泰平山無量寿寺と補陀落山府南寺が合併してできた寺院である。いずれの本尊も聖徳太子が奉安し、推古天皇の勅願所となり、奈良時代には行基が入山し、聖武天皇の勅願所となる。平安時代には、弘法大師(空海)が入山し、それ以降は真言の教えを紡ぐ寺院となる。現在に至るまで1400年の永きに亘り、「心の拠り所」として人々の信仰篤く氏仏(うじぶつ)寺院として人々を見守り続けている。
観音信仰の篤い花山法皇が入山し、御製の和歌を残している。
「いろづくや 上寺山(うえてらやま)の 岸の松 風の音して 穐(あき)をしらせむ」

国府阿弥陀如来は、奈良西大寺の覚乗上人の竹布の袈裟の言い伝えにより、伊勢皇大神宮(天照大神)の本地仏とされている。
「ただ頼め よろづの罪は深くとも わが本願のあらん限りは
阿弥(みだ)頼む 人を空しくなすならば われこの国の 神と言われじ」

運慶作と伝わる「金剛力士像」と天然記念物の「アイナシ」

仁王門(南門)には、本尊の守護神として国の重要文化財に指定されている「金剛力士像」が奉安されている。運慶作と伝えられ、この阿吽(あうん)の形を有するものは日本に3対しか存在しない。その特徴は、写実的で隆々たる筋肉、豪快で颯爽と気迫に満ち溢れ、玉眼で寄木造りの技法をとる。正に、鎌倉仏教彫刻の傑作と言える。特に府南寺の「金剛力士像」は東大寺南大門のものと同形で共通点が多い。
運慶作と伝わる金剛力士像の大きな特徴の一つとして、左右の配置が他の金剛力士像とは逆になっており、阿形像が向かって左側に据えられている。

東門の更に東には、県指定の天然記念物「アイナシ」が高さ12mに達している。栽培種のナシと原種のイヌナシとの中間種と考えられ、植物学上非常に貴重な存在である。3月下旬には雪に覆われたように純白の花が咲き誇り、9月以降には直径3~5cm程の実が生る。アイナシは、東海地方(特に三重県)にしか生育しないと言われるが、府南寺のアイナシは、その大きさ、花の美しさは、日本で唯一無二のアイナシの木と言っても過言ではない。

名称泰平山 府南寺
住所〒513-0836 三重県鈴鹿市国府町2548
電話番号

059-378-0539

交通機関

近鉄平田町駅からコミュニティバスで20分、国府郵便局下車、徒歩2分

駐車場

東門の東側約20台

時間

7時30分~16時30分

リンク府南寺

※2025年01月18日時点の情報です。掲載内容等が変更されている場合がありますので、お出かけの際は問い合わせ先にご確認ください。

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